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2019.02.08
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全国を制したMFがCITYでプレーする理由【#8鈴木 峻太】

2010年1月11日。


サッカー好きのあなたは憶えているだろうか。

今や日本代表の主力へと上り詰めた柴崎岳擁する青森山田高校が、全国高校サッカー選手権大会決勝で敗れたことを。


その時の相手・山梨学院大学付属高校(現在の山梨学院中学高等学校)こそ、TOKYO CITY F.C.のキャプテン、#8 鈴木 峻太がプレーしていたチームだ。

背番号9を身に纏った鈴木は国立競技場の舞台で躍動。見事選手権初出場にして初優勝という歴史的快挙を成し遂げた。


高校時代に全国の頂点に立った鈴木は、なぜCITYでのプレーを選択し、キャプテンにまでなったのか。加入してからの苦悩、そしてこれから目指していくものとは。CITYを知ったきっかけからストーリー紐解く。


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▼Googleの力


いまからこの記事を読もうとするあなたは、まずこの記事を閉じてGoogleで

「東京 サッカー 社会人」と検索してみてください。

トップページに表示される検索結果で、最初に目に入ってくるクラブがTOKYO CITY F.C.なんです。


ウェブ業界で働く僕にとって、「SEO」という言葉はサッカーでいうところの「ファーストタッチ」くらい重要ですが、このクラブは、東京に数ある社会人サッカークラブを探そうとすると、検索結果の最上位に表示されています。


つまり、ITの力、Googleの力によって、いや…本当はチームの運営の戦略と努力によって「このクラブには何か面白いコンテンツがあるんじゃないか」と思わされたのが、いまの居場所を得たきっかけです。


ただ“検索“するまでにもちょっとしたストーリーがあります。


大学4年生になる前の3月に 前十字靭帯を断裂し、僕の中で「プレーするサッカー」には一区切りをつけていました。


6歳から15年間以上突っ走り続けていた身体は、もう悲鳴をあげていたのでしょう。「ここで一旦終えるのも悪くないな」と。そう感じていたのも事実です。


しかし、社会人になってから、月に一度遊び感覚でする草サッカーを1〜2年続ける中で、


「もっとヒリヒリする緊張感」

「本気の中に遊び心を交える楽しさ」

「目標にむかってチームがガチンコで挑む一体感」


といった学生時代当たり前に味わってきた感覚を、もう一度体感したいなと思うようになりました。


そして2016年11月、「自分のレベルがどのくらい通用するのかな」と力試しがてらに、CITYのセレクションを受けることにしました。


そこからはもう口八丁手八丁のCITY運営陣ですから、まんまと乗せられて入団することに。


本音を言うと他のクラブを探すことが億劫だったのもありますが、自分を歓迎してくれる、自分の力を貸して欲しいというメンバーの熱を受け、「自分の経験を還元したい」と思ったのです。

メンバーを見るとサッカーで大きな経験をしていきている選手は少ないので、その部分でも何か僕に発信できることがあると確信しました。


このクラブはサッカー以外でも、起業家や面白いビジネスに取り組んでいるメンバーが多くいます。彼らからピッチ外で新しいことを吸収し、社会人としても成長できるだろうと、企業の組織の下に成り立っているクラブより面白さを感じました。


▼選手権初出場・優勝という成功体験

僕は個人的に「花が咲いた選手」ではありませんが、他の人には負けない成功体験があります。


全国高校サッカー選手権の初出場と初優勝は僕のサッカー人生で最もインパクトのある体験であり、これをどうクラブに還元するのか。

それこそが僕のこのCITYでのミッションだと思っています。


たかが高校生のサッカーに、何千、何万といった人々が動き、何千万、何億円という“お金“が動き、“選手権”は開催されます。子供のお遊びが大人のビジネスに繋がっています。


それだけ自分たちのプレーや試合には価値があるということ。また、小学生や中学生の夢や目標となる存在であること。学校や県を代表しており、その地域の方々にも感動を与えられる立場にいるということ。


こうした数多の想いを背負ってプレーする経験は滅多にできることではありません。


それは僕にとってはネガティブなプレッシャーではなく、勝てば得られる「幸福度」を最大化する「可能性」と捉えていました。


どのカテゴリーでも、勝ち続けることで得られる小さな成功体験を積み重ねて自信に変えていこうと伝えていきたいのです。


そういった意味で、2018シーズンに経験した東京都社会人サッカーリーグ3部とカップ戦での優勝は、関わるお金も人の数も全国高校サッカー選手権の規模に敵うものではないですが、久々に味わえた大きな幸福でした。


喜びの大きさは置かれたカテゴリーやステージに付随するのではなく、その大会、試合に懸ける熱量で決まるということを感じたのが2018シーズン。僕たちの熱は冷めることなく、今週末の南葛SC戦にもこれまで以上熱量をぶつけたいと思っています。


▼加入してからのこれまで、そしてこれから。


とはいえ、CITYに入って最初から全てが上手くいっていたわけではありません。


1年目の2017シーズンは、圧倒的に“マスターベーション”。個人がどうやったら楽しいかばかり考えていました。目の前の相手とどう戦うのか、目の前のチームにどう勝つのか。

そこに対して「チーム」ではなく「個人」で考えている部分が多く、チームも目標であった都リーグ3部優勝を果すことができませんでした。


最も辛かったのが、最大のライバルであった慶應BRBに完敗し、優勝の可能性がほぼ潰えた時。当時の監督は退任。チーム全体がバラバラになり、僕自身も「このままCITYでプレーを続けるべきか」と正直迷いました。


ただそんな時、深澤さんが監督に就任してチームを立て直し、東京カップでは格上相手のジャイアントキリングを連発します。100年の歴史を持つ都リーグ1部のアストラ倶楽部に敗れたものの、「このチームなら2018シーズンは優勝できるはずだ」と、自信を取り戻しました。


そして迎えた2年目の2018シーズン。忘れもしない「キャプテン就任」への要請。僕は圧倒的なリーダーシップを持っているわけではありませんが、きっと深澤監督には、僕が個人でしか考えていないことが分かっていたのだと思います。

だからこそ、その目線をチームに向けさせて、全体をレベルアップさせたいと考えたのではないかと。


僕自身、慶應BRB戦に敗れたことへの大きな責任を感じていて、選手として何か変わらなければいけませんでした。

最初はキャプテンになることを躊躇していましたが、「チームのために何かやらなければいけない」という気持ちが働き、引き受けることにしました。


立場が変わり、2018シーズンは「チーム」に対して矢印を向けて活動をしました。


「どうすれば強くなるのか」

「どうすれば優勝できるか」

「チームの一員として、どんなパフォーマンスを見せることで貢献するのか」


このような考え方をできるようになったのは、自分が最も成長できた部分です。


また、社会人サッカーを始めてわかったのが、

「大学サッカーを経験してきているか。高校サッカーで終わったか」

つまり、

「70分、80分ゲームか、90分の強度の高いゲームを経験してきたか」

によって、個人レベルでサッカーに対する考え方、戦術理解に乖離があるということです。


高校サッカーでは突出した「個」によって打開できる局面も多々ありますが、その上のカテゴリーになるとそうはいきません。なぜなら、守備の組織づくりが異なるから。

その部分は社会人サッカーを始めて痛感し、チーム全体にコンセプトが浸透するには時間がかかると感じました。


また、サッカーにかける熱量も人によって様々です。


サッカーの楽しみ方を束縛する権利は僕にはありません。

でも、「こんな楽しみ方もあるよ」というのを勝利することで伝えたかったし、2018シーズンを通じて伝えられたのではないかと思います。

そして、3年目である2019シーズンが始まろうとしています。「チーム」「クラブ」からもう少し大きな括り、「TOKYO CITY FAMIRY」のために貢献していきたいと思っています。

大きなパートナー企業もつき、微力ながら運営にも携わらせてもらうことで、背負うべきものを大きくすることを自分に課しました。


背負うものが大きい方が得るものも大きいことを知っている僕は、こういう生き方が好きなのだと思います。


クラブとしても、一昨年より昨年、そして昨年より今年と大きな戦力補強ができています。

それはチームとしてピッチ上で結果を出したことだけでなく、このクラブに対して“熱狂”している人間が多いのが最大の理由だと思います。


現代社会に生きる僕たちは、いつの間に熱から冷めてしまうことが多々あります。でも、このクラブに関われば、このクラブを追っていれば、もう一度その熱を取り戻すことができるはずです。


熱狂している人間を、冷ややかな目でみることのかっこ悪さを、僕は知っています。僕は、かっこ悪く生きたくありません。


熱がある求心力は台風のように、いろんなものを巻き込みます。

このクラブには、溢れるほどの熱を持った台風の目がたくさんいます。


そんな人たちと肩を並べたい、そんな人たちのためにも結果を出したい。

それが3年目、2019シーズンの決意です。


▼なぜ今、CITYでプレーしているのか

僕にとって熱量のある人間と対等でありたいというのが、このクラブでプレーする大きな理由の1つです。


また、中村俊輔選手や三浦知良選手といった名だたるプレーヤーたちのように、40歳、50歳になってもばりばり本気でサッカーができるとは思っていないので、身体が動く“今、この瞬間”楽しめる可能性に全てを懸けています。


そして、将来自分に子供や孫が出来た時。

その時、CITYはきっと今よりも大きな舞台や立場にいるはずなので、「お父さんこのチームの草創期に、活躍していたんだぞ」と、酒を飲みながら、写真を見せながら、自慢気に語りたいのです。

時代と文化を、TOKYO CITY F.C.を通して作っていきたいのです。


11日の南葛SC戦は、CITYの未来を創るうえで間違いなくクラブの歴史に刻まれる大きな試合になります。そのピッチに立てる幸せを噛み締めて、東京王者に思い切り挑みたいと思います。

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■次の試合情報:東京王者との決戦!東京カップ準決勝 vs 南葛SC

大会:2019 東京都社会人サッカーチャンピオンシップ1次戦 準決勝

対戦相手:南葛SC(都1部)

日時:2019年2月11日(月・祝) 19:00

会場:駒沢オリンピック公園第二球技場

観戦:無料

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