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2017.07.01
Column

伸びしろ無限大。浪速育ちの若き心臓【#ピックアッププレイヤー】


「僕自身、すごく楽しくサッカーさせてもらっています。サッカー以外の面でもよくしてもらっている印象が強いです」


 今季からCITYに加入した今井陽介は、ピッチ上で見せる落ち着きぶりからは想像できないが、まだ20歳。チーム内でも最年少のグループに属する選手である。


 しかし、その実力に疑いはない。加入から間もなく周囲の信頼を勝ち取って主力に定着し、今季はリーグ戦7試合すべてに先発出場している。全試合フルタイム出場中の選手は、チーム内に鹿沼紀斗(#4)と今井の2人だけだ。


「最初の方は難しさをすごく感じていて、コミュニケーションの部分の課題もあったんですけど、誰がどうプレーするのかがわかってきて、自分がしたいことも徐々にできるようになってきているので、やりやすくなってきていると思います」



 今井が語るように、加入当初は年上の選手たちに囲まれて持ち味を出し切れないこともあった。それでも共にボールを蹴り、対話を重ねることで壁を取り払い、今では完全に中心選手の1人になっている。


「SNSなどをいろいろ見ていて、すごく楽しそうにサッカーしている印象でした。そのうえで実際に練習に参加してみて、昨年まで上のカテゴリでやってはいたんですけど、今のチームの方が断然楽しくサッカーをできています。カテゴリを下げることに抵抗はなくて、サッカーのレベルが下がっているとも感じません。このチームにはいい選手がたくさんいます」



 昨年まで東京都1部リーグのVFC東京(現在は2部)に所属していた今井にとって、3部リーグのCITYへ移籍することは、ある意味でリスクを伴った。だが、その不安は半年で完全に払拭され、今は充実の日々を過ごしている。


 チームは開幕から7連勝。今井はその中心として戦ってきた。セントラルMFとして、毎試合のように相方が変わる中、安定したパフォーマンスを発揮し、すでに3得点を挙げるなど決定的な役割も果たす。とはいえ、まだ自身の出来に満足しているわけではない。


「僕には試合の流れの中でボールを落ち着かせることや、バランスをとってボールを動かしながらゲームを作っていくことを求められていると思いますが、それほどできているとは感じていないです」と、今井は語る。


「僕自身、そんなに足が速いわけではないですし、対人が強いわけではない。自分ができることは丁寧につなぐところだったり、周りを見ながらポジションをとったり、コーチングで周りを動かすことだと思うので、そういうことをコツコツやりながら、自分に求められているプレーをより高いレベルで発揮できればいいと思います」



 個人としてのパフォーマンスに課題を感じる一方、7連勝中のチームの成長は、肌で感じているところ。毎試合フル出場する中で「チームは強くなっている」と実感している。


 シーズン序盤は大量得点での勝利が多かったものの、最近はロースコアでなんとか勝ち切る試合が増えてきた。ゴールが少なくなっても、拮抗した展開を制することができるようになってきたのはチームの成長の証だろう。


 それでも無数の改善点がチームの前に転がっている。3部優勝、そして2部昇格を完璧な形で成し遂げるために、一つひとつの細かいプレーを疎かにすることなく、個々が与えられた役割を忠実に、徹底的にこなしていかなければならない。今井は言う。


「攻守ともにどういう意思を共有して、どう攻めていくのか、どこで奪うのか…といった部分をさらに突き詰めていくこと。そしてボールを失ってはいけないところで失ってしまうのを減らしていかなければならないと思います。これからは我慢強いサッカーが必要になってくるので、少しでもミスを減らしながら三原則を徹底してやっていくことが、より重要になっていく」



 ここで出た「三原則」とは、CITYが今季チームのベースとして掲げている「走り負けない・球際に強く・切り替えを早く」という3つのルールのこと。調子がいいように見えるときこそ、全員が基本に立ち返って、簡単なことから見直していく必要があるのかもしれない。


 今井自身、「三原則」で挙げられている基本的なプレーの重要性を感じている。そのうえで継続して決定的な局面に関われれば、チームの総合力はさらに向上するだろう。


「まずは攻守ともに激しく、運動量を上げて体を張ったプレーを意識していくとともに、攻撃面ではビルドアップの局面でミスを減らしていきたい。基本的なことをこなしたうえで自分から展開したり、スルーパスを出したり、前線に飛び出したり、決定機に絡む場面を増やしていければと思います」


 残りは4試合。すでに日程が確定している3試合は、すべて7月中に開催される。残り1ヶ月で来年のチームの在り方が、概ね決まってしまうと言っていい。7連勝したことで2部昇格が現実的な目標として見えてきている今、残りの試合ではひとつの負けも許されない。そんな状況でも、充実の時を過ごす今井の顔からは自信がうかがえた。


「まずは2部昇格。2部で戦えるチームになってきていると思うので、あとは優勝するだけかなと思います。このチームに入ってよかったです。最高です」



■今井 陽介(Yosuke Imai)

ニックネーム:ようすけ

生年月日:1996年8月8日

出身地:大阪府

身長/体重:182cm/68kg

サッカー経歴:アイリスFC住吉-ヴィッセル神戸伊丹U-15-賢明学院高等学校-VFC東京

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■次戦情報 "難敵相手のあきる野決戦"

東京都社会人サッカーリーグ3部 第8戦

TOKYO CITY F.C. vs Rooftops

日時:2017年7月2日(日)11:10

会場:あきる野市民運動広場

入場:無料

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