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2017.06.16
Column

狙うは得点王。ストイックなサイドの覇者【#ピックアッププレイヤー】


「積極的にコミュニケーションをとってくれる人ばかりなので、楽させてもらっていると思います。アクティブに自分から物事に取り組む人が多いので、ただただ圧倒されていますね」


 今シーズンから新たにCITYに加わった塩谷彦人は、早くも欠かせない戦力として存在感を発揮している。都リーグ開幕スタメンを勝ち取ると、4試合に出場して2ゴール1アシストと結果も残して順調なスタートを切った。


 地元の東京都八王子市で5歳からサッカーを始めた塩谷は、八王子愛宕FCやARTE八王子FCでのプレーを経て、都立国分寺高校に進学。同校サッカー部では2011年の第90回全国高等学校サッカー選手権大会の東京都B予選でベスト16入りを果たした実績を持つ。


 その後、早稲田大学スポーツ科学部に進み、一度はア式蹴球部(体育会サッカー部)への入部を志したが「実力的に足りなくて残りきれなかった」と断念。だが、HUMAN FCで大学サークル日本一を経験するなど充実の日々を過ごした。



 サークルを引退して早稲田大学の大学院に入学してからサッカーをする機会がほとんどなくなり、塩谷はあることで悩んだ。それがCITY入団のきっかけにもなる。


「大学院生としてスポーツ科学の研究の手伝いをする中で、自分の体力指標が数字で出せてしまうんです。すると大学4年から修士1年にかけて自分の(体力指標の)数値がどんどん下がっていって、不健康になっていくのが目に見えていて、ちょっと怖かった。サッカーをやりたい欲が日に日に高まっていたのもあって、プレーできるところを探していたら(#36伊藤)直樹や(#4鹿沼)紀斗たちが(CITYに)いたので、ここに行ってみようと思いました」


 CITYでは主に右サイドで攻守にハードワークし、決定機にも絡むなど多彩な活躍を見せる塩谷。入団当初は旧知の選手たちと一緒にいることが多かったものの、すぐチームにも馴染み「シオ」の愛称で呼ばれるようになった。



 塩谷本人も「周りの選手たちから刺激を受けている面は大いにあります」と語る。


「学生のあいだは時間があるのでサッカーに集中できますけど、社会人のみんなはが仕事をしながらサッカーにも真剣に取り組むところは見習わなきゃいけない。よくみんなこんなにできるなと感心しています」


 チームメイトたちが積極的にサッカーに取り組む姿勢を見せて引っ張ってくれていても、CITYの環境、自身が置かれている立場に甘えることは決してない。「いいスタートを切れたか? 実際はそうでもないですね。試合には出してもらっていてありがたいですけど、チームへの貢献という意味では攻撃、守備、得点、アシスト…全体的に物足りないですし、このままじゃいけないなと思っています」と塩谷は言葉に力を込める。


 開幕から5試合で5連勝。CITYは2部昇格に向けて最高のスタートを切ったかのように見えた。それでも目の前の試合をしっかりと勝ち切っていくために改善すべき点は多くある。だからこそ今は一歩一歩着実に歩むべき時であり、目標とする到達点は非常に高い。


「とにかく今年は勝ち点3を積み上げ続けて、優勝することが最低限だと思っています。その中でどういう形で優勝するのかが大事。ひとつも勝ち点を落とさない、毎試合無失点で抑え続ける、得点を取り続ける、というところ。質にこだわっていきたいと思います」



 連勝を継続できていても、決して現状に満足しない。そのストイックさは周囲にも好影響を与えている。塩谷個人が掲げる目標にチームメイトも触発され、さらなる競争が生まれるだろう。


「たぶん僕のポジションにはもっとチャンスがあるというか、ミスなくやればもっと確実に数字を残せると思う。今のやり方では絶対にサイドがフリーになるので、もっとやれないといけない。『サイドバック一番得点取れるポジション説』を証明したい思いもあるので、もっとゴールを決めたいですね。チーム内得点王は未だに諦めていないので、そこを目指して頑張ります」


 サイドを制圧する塩谷の活躍がCITYを救う場面は、シーズン後半戦に向けてさらに増えていくはず。全国制覇を成し遂げる過程の困難を知っていることの強みは、チームにとっても大きな財産になる。大学院生としての研究と、サッカー選手としての生活の両立に取り組む塩谷の挑戦は始まったばかりだ。


■塩谷の詳しいプロフィールはこちら


■次戦情報 "3部カップの激戦再び"
東京都社会人サッカーリーグ3部 第6戦
TOKYO CITY F.C. vs 第一建設サッカースポーツクラブ
6月18日(日)10:40
日本大学稲城総合グラウンド
入場無料

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